野菜の育て方

唐辛子をプランターで育てて青と赤で収穫する

唐辛子は暑さに強く、1株でも長く収穫できる家庭菜園向きの果菜です。平暖地では5月に苗を植え、7月から青唐辛子、8月下旬から10月に赤唐辛子を収穫します。支柱、わき芽整理、少量の追肥、乾燥保存までを押さえると、ベランダでも使いやすい量を育てられます。

栽培難易度

初級〜中級

おすすめ時期

5月に苗植え

栽培場所

日当たりのよいプランター

収穫目安

青は4〜6cm、赤は真っ赤

プランターで育つ青唐辛子と赤唐辛子の株

唐辛子の植え付け時期は、平暖地では5月が目安です。寒さに弱いので、最低気温が安定してから苗を植えます。収穫時期は青唐辛子なら7月から9月、赤唐辛子なら8月下旬から10月が中心です。青どりは長さ4cmから6cmでつやがある実を、赤どりは全体が真っ赤になった実を収穫します。寒冷地は植え付けを2週間から4週間遅らせ、暖地は早植えできる一方で高温乾燥と台風対策を重視します。

初心者は5月に苗から始めると温度管理の失敗が少ない
支柱を早めに立て、枝が折れないよう軽く誘引する
青唐辛子は若どり、赤唐辛子は完熟させて乾燥保存に使う
肥料を多くしすぎると葉ばかり茂るため少量ずつ追肥する
唐辛子の苗選び、植え付け、支柱、わき芽整理、開花、追肥、青唐辛子収穫、赤くして乾燥をまとめた縦長画像

苗選び、植え付け、支柱、わき芽整理、開花、追肥、青唐辛子収穫、赤くして乾燥までを一枚で確認できます。

栽培ステップ

まずはこの流れで育てる

1

4月下旬〜5月

節間が詰まった苗を選ぶ

唐辛子は低温に弱いため、初心者は苗から始めると安定します。葉色が濃く、節間が詰まり、つぼみが見え始めた苗を選びます。早く買いすぎた場合は寒い夜に屋外へ出しっぱなしにせず、日当たりのよい暖かい場所で管理します。

  • 葉色がよく茎が太い苗を選ぶ
  • 寒い夜は苗を冷やさない
2

5月

深めのプランターに1株植える

平暖地では5月、寒冷地・北海道・東北では遅霜がなくなってから2週間から4週間遅らせます。暖地・九州・四国南部では4月下旬から植えられる年もありますが、低温戻りと強風に注意します。プランターは深さ25cm以上、容量10Lから15L以上を目安に、1株をゆったり植えます。

  • 根鉢を崩しすぎない
  • 植え付け後はたっぷり水やりする
3

植え付け時

早めに支柱を立てる

唐辛子は実が増えると枝が重くなります。植え付け時に支柱を立て、主枝をゆるく結びます。風が強いベランダでは支柱を深く差し、鉢ごと倒れない位置に置きます。

  • 支柱は植え付け時に立てる
  • ひもはきつく結ばない
4

6月

一番花の下のわき芽を整理する

一番花が見えたら、その下から伸びる強い枝を2本から3本残し、内側の細いわき芽を少し整理します。取りすぎると株が弱るので、混み合う部分を軽く整える程度にします。

  • 主枝と強い側枝を残す
  • 葉を減らしすぎない
5

6月〜7月

花が咲いたら水切れを防ぐ

唐辛子は小さな白い花の後に実がつきます。開花期に水切れすると落花しやすいため、表土が乾いたら朝にしっかり水やりします。梅雨時は過湿を避け、受け皿に水をため続けないようにします。

  • 開花期は極端な乾燥を避ける
  • 過湿と水切れの両方に注意する
6

7月〜9月

実が増えたら少量ずつ追肥する

最初の実が太り始めたら、2週間に1回を目安に少量ずつ追肥します。肥料を一度に多く与えると葉ばかり茂り、実つきが乱れることがあります。葉色が薄い、実の伸びが悪いときは肥料切れを疑います。

  • 追肥は少量ずつ続ける
  • 肥料過多で葉を茂らせすぎない
7

7月〜9月

青唐辛子は若どりで収穫する

青唐辛子の収穫目安は、長さ4cmから6cmでつやがあり、まだ緑色が濃い状態です。早めに摘むと株の負担が軽くなり、次の花と実が続きやすくなります。素手で触った後に目や口を触らないよう注意します。

  • 長さ4cmから6cmで摘む
  • こまめな収穫で株を疲れさせない
8

8月下旬〜10月

赤く完熟させて乾燥保存する

赤唐辛子は全体が真っ赤になり、表面につやがある実を収穫します。晴れた日にハサミで切り、風通しのよい日陰で乾燥させます。寒冷地では早霜前に赤くなった実を優先して収穫し、暖地では台風前に枝折れと実落ちを防ぎます。

  • 真っ赤になった実を選ぶ
  • 乾燥中は湿気とカビに注意する

月ごとの作業

3月

種から育てる場合は保温まきの準備。初心者は苗購入を前提に鉢、支柱、培養土を用意する。

4月

暖地は苗の植え付け準備。平暖地はまだ低温に注意し、寒冷地は屋外植えを急がない。

5月

植え付け本番。寒冷地は遅霜後にずらし、植え付けと同時に支柱を立てる。

6月

一番花、わき芽、枝の混み具合を確認。水切れと過湿を避ける。

7月

青唐辛子の収穫開始。実が増えたら少量ずつ追肥する。

8月

青どりを続けつつ、残す実は赤く色づかせる。ハダニと水切れに注意する。

9月

赤唐辛子の収穫と乾燥保存。台風前は支柱を補強し、傷んだ実を早めに取る。

10月

赤くなった実を収穫。寒冷地は低温前に片付け、暖地は状態がよければ収穫を延ばす。

プランター栽培のコツ

唐辛子は根が極端に広がる野菜ではないため、深さ25cm以上、容量10Lから15L以上のプランターで1株なら育てやすいです。日当たりと風通しを確保し、支柱で枝を支えます。乾燥には比較的強い一方、実が増える時期の水切れは落花や実の変形につながるため、朝の水やりを安定させます。

  • 1株なら10Lから15L以上を目安にする
  • 支柱で枝折れを防ぐ
  • 実が増える時期は水切れを避ける

トラブル対策

花が落ちて実がつかない

低温、水切れ、肥料過多が原因になりやすいです。暖かい時期に管理し、水やりを安定させます。

葉ばかり茂る

窒素肥料が多すぎる可能性があります。追肥を控え、日当たりを確保します。

実が赤くならない

気温と日数が足りないことが多いです。青どりを減らし、赤くしたい実を残します。

葉が白っぽくかすれる

ハダニを疑います。葉裏を確認し、高温乾燥と水切れを避けます。

乾燥中にカビる

湿度が高い場所が原因です。風通しのよい日陰で薄く広げ、傷んだ実を混ぜないようにします。

唐辛子の青どり、赤くする、完熟、乾燥保存を比較した収穫目安画像

収穫ガイド

唐辛子の収穫時期・収穫目安・いつまで収穫できるか

唐辛子の収穫時期は、青唐辛子なら7月から9月、赤唐辛子なら8月下旬から10月が中心です。青唐辛子の収穫目安は長さ4cmから6cmでつやがあり、緑色が濃い状態です。赤唐辛子は全体が真っ赤になってから収穫し、乾燥保存に回します。いつまで収穫できるかは気温次第で、寒冷地は9月から10月上旬、平暖地は10月、暖地は霜が降りる前までが目安です。

青唐辛子は4cmから6cmで若どりする
赤唐辛子は全体が真っ赤になってから収穫する
こまめに収穫すると株の負担が軽くなる
乾燥保存は風通しのよい日陰で行う
唐辛子のアブラムシ、ハダニ、カメムシ、青枯れをまとめた診断画像

病虫害・トラブル

病虫害・トラブル対策

唐辛子はアブラムシ、ハダニ、カメムシ、青枯れに注意します。新芽の虫、葉裏のかすれ、実の傷、急なしおれを早めに見つけることが大切です。高温乾燥ではハダニが増えやすく、梅雨から夏の過湿では根傷みや青枯れのリスクが上がります。

アブラムシ

新芽やつぼみに小さな虫が集まる

初期に水で流し、混み合った枝を整理します。

ハダニ

葉裏がかすれ、白っぽい点が増える

高温乾燥で増えるため、葉裏を確認し、水切れを避けます。

カメムシ

実に吸汁跡や傷が出る

見つけたら取り除き、被害果は早めに収穫または処分します。

青枯れ

水があるのに株全体が急にしおれる

回復しない株は抜き取り、同じ土の連作を避けます。

よくある質問

唐辛子の植え付け時期はいつですか?

平暖地では5月が唐辛子の植え付け時期です。寒冷地は遅霜後に2週間から4週間遅らせ、暖地は4月下旬から始められる年もあります。

唐辛子はプランターで育てられますか?

育てられます。深さ25cm以上、容量10Lから15L以上のプランターに1株を植え、支柱を立てて日当たりで管理します。

青唐辛子の収穫目安は?

青唐辛子は長さ4cmから6cmで、つやがあり緑色が濃い状態が収穫目安です。若どりすると株の負担も軽くなります。

赤唐辛子の収穫時期はいつですか?

平暖地では8月下旬から10月が赤唐辛子の収穫時期です。全体が真っ赤になった実を、晴れた日にハサミで収穫します。

唐辛子はいつまで収穫できますか?

寒冷地は9月から10月上旬、平暖地は10月、暖地は霜が降りる前までが目安です。低温で株が弱る前に赤い実を優先して収穫します。

赤唐辛子の乾燥保存方法は?

完熟した赤唐辛子を収穫し、風通しのよい日陰で乾燥させます。完全に乾いたら密閉容器に入れ、湿気の少ない場所で保存します。