台風前に家庭菜園で最初にすることは?
収穫できる実を先に取り、飛ばされる鉢皿・道具・軽い支柱を片付けます。その後、背の高い野菜を短く結び直し、プランターを壁際や低い場所へ移動します。

台風・強風対策
台風が近づく前に、家庭菜園で何を優先して片付け、どの植物をどう固定し、通過後に何を確認するかをまとめた防災型の栽培ガイドです。
すぐ知りたい答え
収穫できる実を先に取り、飛ばされる鉢皿・道具・軽い支柱を片付けます。その後、背の高い野菜を短く結び直し、プランターを壁際や低い場所へ移動します。
鉢を単独で置かず、壁際に寄せて複数鉢をまとめ、重い鉢を風上側に置きます。受け皿は外し、排水穴をふさがない状態で水が抜けるようにします。
風を大きく受ける張り方なら外すのが安全です。外せない場合は低くたたみ、支柱ごと揺れないよう裾と四隅を強く固定します。
写真でわかる固定方法
台風前の加固は、強く縛ることよりも「揺れる面を減らす」「支柱同士を固定する」「鉢を低くまとめる」ことが重要です。下の図を見ながら、できる作業から順番に進めます。

トマト・なす・ピーマンは、茎を直接きつく縛らず、茎と支柱の間にひもを交差させる8の字結びにします。
注意:細い針金や硬いビニールタイで茎を直接締めると、風でこすれて傷口になります。

背の高い夏野菜は、まっすぐ立てた支柱だけでは株ごと倒れやすくなります。斜め支柱と横支柱を足して、支柱全体を面で支えます。
注意:株を強く縛るより、支柱同士を固定して構造を強くするほうが安全です。

プランターは単独で置かず、壁際や低い場所へ寄せ、複数鉢をまとめます。重い鉢を風上側に置くと軽い鉢が動きにくくなります。
注意:水をためて重くすると根傷みやあふれの原因になるため、排水できる重さにします。

大きく張ったネットは風を受ける面が増えます。外せる場合は外し、外せない場合は低くたたんで裾と四隅を押さえます。
注意:ネットを強く張ったままにすると、支柱ごと倒れることがあります。

48時間前からの段取り
48〜24時間前
24〜12時間前
直前
通過後
植物別の加固
背の高さ、支柱の有無、葉の柔らかさで優先する作業が変わります。すべてを強く縛るのではなく、風を受ける面を減らし、鉢や支柱が一体で倒れない状態にします。

注意点:背が高く、実の重みで支柱ごと倒れやすい
収穫できる実を取り、主枝を支柱へ結び直します。上部が長い場合は無理に残さず、先端を軽く切り戻して風を逃がします。
注意点:ネット全体が帆のように風を受ける
ネットを張ったままにするなら上下左右を固定し、揺れる余白を減らします。小型プランターなら支柱ごと倒れない位置へ移動します。
注意点:枝が裂けると回復に時間がかかる
実を先に収穫し、枝を数本まとめて縛らず、枝ごとに支柱へゆるく固定します。込み合った葉は少し減らします。
注意点:泥はね、強雨、ネットのばたつきで傷みやすい
不織布や防虫ネットは低く張ります。まだ小さい苗は、鉢ごと軒下へ移すほうが支柱補強より効果的です。
注意点:柔らかい新芽が折れ、蒸れて病気が出やすい
バジルやミントは少し収穫を兼ねて切り戻し、株を低くします。ローズマリーなど木質化した鉢は倒れ止めを優先します。
注意点:鉢が重くても、枝葉が風を受けて転倒する
鉢を壁際に寄せ、鉢同士をまとめます。枝を強く縛りすぎず、排水穴が詰まらないよう確認します。

地域差と台風後ケア
台風接近が多い地域では、夏野菜の支柱を最初から低め・太めに組み、プランターを移動できる重さに抑えると直前対応が楽になります。
強風後の塩害が出ることがあります。海風を受けた日は、葉表だけでなく葉裏と茎も真水で軽く流します。
台風後に急に気温が下がる時期は、折れた株の回復が遅れます。切り戻し後は追肥よりも乾きすぎ・冷えすぎを避けます。
よくある質問
軽いプランターは乾きすぎると倒れやすいため、前日までに通常量の水を与えるのは有効です。ただし受け皿に水をためると根傷みやあふれの原因になるので、排水できる状態にします。
直前の追肥は避けます。強風や過湿で根が弱った状態では肥料焼けしやすいため、通過後に株が立ち直り、新芽が動き始めてから少量にします。
軽く曲がっただけなら支柱へ固定して回復することがあります。茎が裂けた、導管がつぶれた、先端がしおれる場合は、傷んだ部分を切って脇芽や下の枝を育て直します。
沿岸部では塩害の可能性があります。葉裏まで真水で洗い、傷んだ葉を少しずつ取り除きます。一度に強剪定すると株が弱るため、数日観察しながら調整します。