発見時
新しい穴・カスリ状の食痕・ふんを分けて見る
葉脈を残す大きな穴と近くの粒状のふんは、成長した幼虫がいる手掛かりです。葉裏から表皮だけを残した白いカスリ状の面がまとまる場合は、ヨトウムシ類の若齢幼虫が群食していないか確認します。穴の形だけでは種類を確定しません。
- ・穴だけで確定しない
- ・カスリ状の面は葉裏を見る
- ・ふんの上方を探す
害虫診断ガイド
アブラナ科の葉に不規則な穴と粒状のふんがあれば幼虫食害を疑います。昼の葉上に緑の幼虫、葉裏に黄色い卵が1粒ずつならアオムシ寄り。卵塊や若齢幼虫の群れ、夜の株元に出る幼虫ならヨトウムシ類寄りです。穴だけで決められない時は、除去して昼夜を再確認します。
1粒の卵
アオムシ寄り
卵塊・群食
ヨトウ寄り
昼の葉上
アオムシ寄り
夜の株元
ヨトウ寄り
アオムシはモンシロチョウの幼虫で、キャベツや白菜などのアブラナ科に多く、成長した幼虫は日中も葉上で見つかります。ヨトウムシ類は若齢期に葉裏で群食し、中齢以降は分散して昼に株元や土中へ隠れ、夜に食害します。ただしヨトウムシ類の幼虫も若い時は緑色があり、色だけでは確定できません。卵、群れ方、活動時間、隠れ場所を組み合わせます。
診断ステップ
発見時
葉脈を残す大きな穴と近くの粒状のふんは、成長した幼虫がいる手掛かりです。葉裏から表皮だけを残した白いカスリ状の面がまとまる場合は、ヨトウムシ類の若齢幼虫が群食していないか確認します。穴の形だけでは種類を確定しません。
日中
モンシロチョウの卵は黄色で細長く、葉裏へ1粒ずつ産み付けられます。ヨトウムシ類は葉裏へ数十〜数百粒の卵塊を作り、種類によっては毛で覆います。形が不鮮明、すでにふ化済み、複数種が混在する場合は卵だけで確定しません。
昼と日没後
日中に葉上や葉脈沿いで緑の幼虫が食べていればアオムシ寄りです。日中に見つからないのに新しい穴が増える時は、日没後に葉、葉柄の付け根、株元を照らします。夜に出て、昼は株元や浅い土へ隠れる大きな幼虫ならヨトウムシ類を疑います。
確認直後
手袋や園芸用の箸で幼虫を取り、ふた付き容器へ入れて処分します。葉裏にまとまった卵があれば葉を切りすぎず、テープなどで除去します。
処置時
腐敗した葉や幼虫が潜り込んだ外葉は袋で受けて除去します。ただし生育に必要な葉まで一度に取りすぎると株が弱るため、穴があるだけの緑葉は残せます。
処置後
目合いの細かい防虫ネットを葉に触れない高さで張り、裾と出入口を閉じます。ネット内に幼虫や卵が残ることがあるため、3〜4日は毎日、新しい穴・ふん・幼虫を確認します。食害が続くのに何も見つからなければ、コナガ、カブラハバチ、ナメクジなど別の害虫も疑います。
春
モンシロチョウが飛び始めたら、アブラナ科の葉裏とネットのすき間を週2〜3回確認する。
夏
食害が急に進む株は夕方から夜に確認し、ヨトウムシとふんを探す。
秋
秋冬野菜の播種・定植直後からネットを張り、若い株の芯を守る。
鉢は地面へ直置きせず、底や鉢の下に潜む幼虫も確認します。防虫ネットは支柱で葉から離し、鉢縁へクリップで固定して風で裾が開かないようにします。
葉に穴があるのに虫が見つかりません
新しいふんがあれば、夕方から夜に葉裏と株元を照らします。ヨトウムシは昼に土へ隠れることがあります。
防虫ネット内で青虫が増えました
苗や葉に卵が付いたまま覆った可能性があります。葉裏を確認して除去し、裾のすき間も閉じ直します。
キャベツの中心まで食べられています
中心葉の重なりを開いて幼虫とふんを取り、腐敗した外葉だけを整理します。芯が残れば回復する場合があります。
毎晩捕っても食害が続きます
鉢底、株元の浅い土、支柱の陰も確認します。多発時は対象作物と害虫に登録のある薬剤をラベル通りに使用します。
緑色の幼虫ならアオムシですか?
色だけでは断定できません。ヨトウムシ類も若い時は緑色があります。アブラナ科か、卵が1粒か卵塊か、日中の葉上か夜の株元かを組み合わせます。
穴とふんだけで種類を決められません
無理に名前を決めず、見つけた幼虫と卵を除きます。同じ株を日中と日没後に見て、24時間後に新しい食痕が増える場所を確認します。
収穫・食用判断
穴が少なく腐敗していない葉は、幼虫とふんを除いて流水でよく洗えば利用できます。芯まで腐敗したもの、異臭やぬめりがあるもの、薬剤の使用基準を満たさないものは食べません。
症状別の対策
図は代表例です。幼虫の色だけでなく、活動時間、隠れ場所、卵、群れ方、ふんを組み合わせます。
アブラナ科の葉上に緑の幼虫。日中も食害し、葉裏に黄色い細長い卵が1粒ずつある
葉上と葉裏から幼虫・卵を除き、ネットを閉じる。
葉裏に卵塊や幼虫の群れがあり、表皮を残した白いカスリ状の食痕が広がる
卵塊・群れごと早期に除き、周囲の葉裏も確認する。
日中は見つからず、夜に株元から出て大きな穴を広げる。昼は株元や浅い土へ隠れる
日没後に捕り、翌朝に株元と浅い表土を確認する。
穴やふんだけ、幼虫の色だけ、または昼夜を見ても一致しない
種類を断定せず、幼虫を除去して24時間後の新しい食痕を確認する。
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根拠と安全確認
ヨトウムシ類が3齢以降に分散し、昼は土中や株の奥、夜に加害する生態を参照。
アブラナ科で注意する害虫と、防虫ネットによる物理的な侵入予防を参照。
黄色い細長い卵、若齢・老齢幼虫の色と位置、大きな食害穴を参照。
葉裏の卵塊、若齢幼虫の群食、カスリ状から大穴へ進む食害を参照。
葉裏と葉脈沿いを探し、手袋や園芸用の箸で取り除きます。卵も除去し、防虫ネットで新たな産卵を防ぎます。
昼間は株元の浅い土、鉢底、枯れ葉の下などに隠れ、夜に葉へ上がることが多いため、日没後の確認が有効です。
腐敗や異臭がなければ、幼虫とふんを除いて一枚ずつ流水でよく洗い、傷んだ部分を切り落として利用できます。
種まきや苗の植え付け直後、成虫が産卵する前に張ります。葉に卵がないか確認してから裾をすき間なく閉じます。
モンシロチョウは黄色い細長い卵を葉裏へ1粒ずつ、ヨトウムシ類は数十〜数百粒の卵塊を作るのが代表的です。ただしふ化後や他の害虫の卵では断定せず、幼虫の活動時間と隠れ場所も確認します。
このページでは製品名や希釈倍率を固定しません。使用時点で対象作物と害虫に登録のある家庭園芸用製品を選び、ラベルの希釈、回数、収穫前日数を守ってください。
かぶの種まき時期は、平暖地では3月から4月、9月から10月が目安です。プランター初心者は害虫が減り、根が太りやすい秋まきが育てやすく、収穫時期は種まき後40日から60日ごろです。小かぶの収穫目安は根の直径5cmから8cmで、肩が土の上に見えた株から順に抜きます。寒冷地は春まきを遅らせ秋まきを早め、暖地は残暑の強い直まきを避けると安定します。
水菜の種まき時期は春まきなら3月から4月、秋まきなら9月から10月です。家庭菜園では虫が少なく、とう立ちまで余裕がある秋まきが特に育てやすいです。収穫時期は種まきから約30日から45日後で、草丈20cmから30cmが収穫目安です。株ごと抜かずに外葉から切ると、新しい葉が伸びて何度か収穫できます。
チンゲンサイの種まき時期は、平暖地では春まきが3月から4月、秋まきが9月から10月です。寒冷地・北海道・東北では春まきを4月下旬から5月、秋まきは8月下旬から9月前半に寄せ、冬前に収穫します。暖地・九州・四国南部では春を早められますが、夏の高温期は発芽不良、虫食い、とう立ちが出やすいため避けます。収穫目安は草丈15cmから20cm、株元が白く厚く締まり、葉が開きすぎる前です。