種まき作業ガイド

7月・8月の秋キャベツ|種まき開始期と苗への切り替え

寒冷地は6月下旬〜7月、平暖地は7月中旬〜8月中旬、暖地は8月中旬〜9月上旬が秋冬どりの播種開始期です。適期の後半で日陰の育苗場所を用意できない時は、無理に種をまかず、地域で販売される締まった苗へ切り替えます。

寒冷地

6月下旬〜7月

平暖地

7月中旬〜8月中旬

暖地

8月中旬〜9月上旬

発芽適温

15〜30℃

遮光と防虫ネットで守ったキャベツ苗と、強い日差しでしおれた苗の比較

秋キャベツは真夏に苗を作り、涼しくなる頃に定植して外葉を十分に育てる作型です。発芽適温は15〜30℃ですが、育苗トレーが30℃を超える直射日光下では発芽不良、徒長、水切れが増えます。種袋の地域別作型を最優先にし、適期内なら明るい日陰で育苗、播種期限を過ぎたら購入苗へ切り替えます。遅まきで寒くなる前に外葉が育たないと、球が小さい、または結球しない原因になります。

寒冷地6月下旬〜7月、平暖地7月中旬〜8月中旬、暖地8月中旬〜9月上旬が目安
発芽適温は15〜30℃。真夏はトレーを直射日光と乾燥から守る
発芽直後から防虫ネットで覆い、芯葉をアオムシ類から守る
播種適期の終盤や育苗場所がない時は、種より購入苗を選ぶ
遮光と防虫ネットの内側で育つキャベツ苗と、無防備な高温乾燥条件で弱った苗の比較

夏育苗は、明るさを残した遮光、風通し、防虫ネット、朝の水分確認を組み合わせます。

作業ステップ

この順で作業すると失敗しにくい

1

種を買う前

地域と品種から播種期限を決める

寒冷地、平暖地、暖地の目安を確認し、種袋の地域別作型を優先します。早生・中生・晩生で結球までの日数が異なるため、単に「キャベツの種」とせず、秋冬どりに合う品種を選びます。

  • 種袋の地域別作型を優先
  • 秋冬どり品種を選ぶ
2

播種適期の後半

種か購入苗かを先に決める

寒冷地の7月後半、平暖地の8月後半、暖地の9月後半は、種袋の最終播種日を確認します。期限を過ぎた、または遮光できる育苗場所がない場合は、種からのやり直しではなく地域で販売中の苗を選びます。

  • 適期後半は最終播種日を確認
  • 遅ければ購入苗へ切り替え
3

播種当日

1穴1〜2粒を5mmほどの深さにまく

湿らせた種まき培土をセルトレーまたはポットへ入れ、1穴1〜2粒を置いて5mmほど覆土します。細かなシャワーで水を与え、種や培土を流さないようにします。

  • 1穴1〜2粒
  • 覆土は約5mm
  • 水はやさしく
4

播種後3〜7日

発芽までは15〜30℃と水分を保つ

トレーを直射日光の当たらない明るい場所へ置き、培土の表面が乾き始めたら朝に水を与えます。発芽適温の範囲でも、容器内が30℃を超える高温や常時びしょ濡れの状態は避けます。

  • 直射日光で過熱させない
  • 朝に乾きを確認
5

発芽後すぐ

発芽直後から防虫ネットで守る

キャベツの芯葉を食べられると、その後の結球が難しくなります。細かな目の防虫ネットで苗全体を覆い、裾や開口部を閉じます。ネット内も毎日見て、卵や食害を早く見つけます。

  • 芯葉を最優先で守る
  • ネット内も毎日確認
6

播種後30〜40日

本葉4〜5枚の締まった苗を定植する

茎が短く、本葉4〜5枚で根鉢が崩れにくい苗を選びます。老化して根詰まりした苗や、細長く倒れる苗は避けます。定植後も防虫ネットを続け、寒くなる前に外葉を十分に育てます。

  • 本葉4〜5枚
  • 短く締まった苗
  • 定植後も防虫

作業時期の目安

6月下旬〜7月・寒冷地

秋どり用の夏まき。7月後半は早生品種と最終播種日を確認し、遅ければ苗へ切り替える。

7月中旬〜8月中旬・平暖地

秋冬どりの播種本番。遮光、風通し、防虫ネットを用意してから始める。

8月中旬〜9月上旬・暖地

残暑でトレーが過熱する日は数日待ち、耐暑性のある秋冬どり品種を選ぶ。

播種後30〜40日

本葉4〜5枚、短い茎、白い根が回った根鉢を確認して定植する。

プランター栽培でも、苗は小さな容器で別に育てる

最終的にプランターで栽培する場合も、夏の種まきはセルトレーやポットで始めます。定植先は深さ30cm前後、1株25〜30L以上を目安にし、標準的な横長プランターへ無理に2株以上詰めません。小さな容器ならミニキャベツ品種を選びます。

  • 育苗容器と定植容器を分ける
  • 深さ30cm前後
  • 1株25〜30L以上

作業中のトラブル対策

今から種をまいて間に合いますか?

地域と種袋の最終播種日で判断します。適期後半なら早生品種、期限後や育苗場所がない場合は購入苗へ切り替えてください。

真夏にどこで育苗しますか?

午前だけ日が当たる明るい場所、または遮光率の低いネット下で、風通しを確保します。暗い室内では徒長するため、室内だけで育て続けません。

発芽しない、芽がそろいません

トレーの30℃超、途中の乾燥、深い覆土、古い種を確認します。原因を直し、適期内だけ同じ深さでまき直します。

苗の中心が食べられました

ネットの隙間と内側を確認し、卵や幼虫を取り除きます。芯が失われた苗は正常に結球しにくいため、予備苗へ交換します。

種まきが遅れるとどうなりますか?

低温前に外葉が十分育たず、球が小さい、または結球しないリスクが上がります。期限後は種まきを続けず、早生の購入苗を選びます。

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よくある質問

秋キャベツの種まき時期はいつですか?

目安は寒冷地が6月下旬〜7月、平暖地が7月中旬〜8月中旬、暖地が8月中旬〜9月上旬です。品種の種袋にある地域別作型を優先してください。

キャベツの発芽温度は何度ですか?

発芽適温は15〜30℃です。ただし真夏のトレーは直射日光で30℃を超えやすいため、明るい日陰と風通しを確保します。

キャベツは直播できますか?

直播もできますが、夏は乾燥、高温、害虫で欠株になりやすいため、家庭菜園ではセルトレーやポット育苗が安定します。

何粒ずつ、どの深さにまきますか?

1穴1〜2粒をまき、約5mm覆土します。発芽後に丈夫な1本を残します。

防虫ネットはいつから必要ですか?

発芽直後から必要です。芯葉を食べられると結球しにくいため、育苗中も定植後も隙間なく覆います。

遅まきなら種と苗のどちらがよいですか?

種袋の最終播種日を過ぎた場合は、地域で販売される締まった早生苗へ切り替えます。種から始めるより結球までの生育日数を確保しやすくなります。