植え付けガイド

イチゴ苗は10〜11月に、クラウンを土の上へ出して植える

平暖地の露地・プランターでは秋が植え付けの基本です。購入苗も自家製ランナー苗も、白い根と締まった株元を確認し、葉の付け根が集まるクラウンを埋めません。植え付け当日は鉢底から流れるまで水を通し、冬前は「大きく育てる」より根付かせることを優先します。

適期

10月〜11月

白い根・締まった株元

深さ

クラウンを土の上へ

当日

たっぷり灌水

冬越し

芯葉と根付きを確認

健康な購入苗とランナー苗、弱った根詰まり苗、植え付け前のプランターを比較した様子

購入苗は病斑がなくクラウンが締まり、根鉢に白い根が見える株を選びます。自家製苗は親株から切り離した後も新葉が動き、根鉢が崩れない株だけを使います。10〜11月に日当たりと排水のよい場所へ浅植えし、植え付け直後の乾燥だけは避けます。

購入苗とランナー苗は根とクラウンで合否を決める
クラウンを土に埋めない
定植当日は鉢底から流れるまで水を通す
冬前は生きた緑の芯葉と根付きを確認する
根鉢確認、クラウンを出す浅植え、十分な水やり、冬越し後の株を示す流れ

根だけを土へ収め、クラウンを出したまま植え、当日は用土全体へ水を通します。

作業ステップ

この順で作業すると失敗しにくい

1

植え付け前

購入苗か根付いたランナー苗を選ぶ

購入苗は病斑やハダニがなく、中心葉が緑でクラウンが締まった株を選びます。ランナー苗は根鉢が崩れず、切り離し後もしおれない株を使います。弱い苗を秋に植えても冬前の回復は限られます。

  • 中心葉が緑
  • 白い根が見える
  • 病斑株を避ける
2

平暖地の目安

10〜11月の地域適期を選ぶ

平暖地では10〜11月が基本です。寒冷地は凍結前に十分な発根期間を取れる地域作型を、暖地は高温が落ち着いてからを優先します。購入苗の品種ラベルと地域の作型を先に確認します。

  • 平暖地は10〜11月
  • 凍結と残暑を避ける
3

定植前

日当たりと排水を整える

畑は高畝、容器は排水穴のあるプランターを使います。イチゴは浅根性で乾燥にも停滞水にも弱いため、古い根が詰まった土や受け皿の常時貯水を避けます。

  • 日当たりを確保
  • 排水穴を塞がない
  • 受け皿に水を残さない
4

定植当日

クラウンを埋めず浅植えする

根鉢と同じ深さの穴へ置き、根だけを土へ収めます。葉柄が集まる膨らんだクラウンは必ず土面より上へ出します。深植えは新葉の出る中心部を傷めます。

  • 根鉢と同じ高さ
  • クラウンは土の上
  • 株元を押し込まない
5

植え付け直後

当日は用土全体へ水を通す

株元だけを少量ぬらすのではなく、鉢底から流れるまで一度ゆっくり与え、根鉢と周囲の土を密着させます。その後は表土と鉢の重さを確認し、常時びしょ濡れにはしません。

  • 鉢底から流れるまで
  • 根鉢周囲を密着
  • 翌日以降は乾湿を見る
6

11月〜翌春

冬前の根付きと春の再開を確認する

冬に外葉が赤くなったり小さくなっても、中心の芯葉が生き、軽く触れて株がぐらつかなければ根付いています。枯れ葉だけを除き、冬も乾かし過ぎません。春に新葉が動き始めてから追肥へ進みます。

  • 芯葉が生きている
  • 株がぐらつかない
  • 追肥は春の生育再開後

作業時期の目安

9月

苗の入荷を確認し、病斑と根詰まりのない株を選ぶ。

10月

平暖地の植え付け本番。クラウンを出して定植する。

11月

根付きと排水を確認し、枯れ葉だけを除く。

12月〜2月

休眠中も極端に乾かさず、芯葉を観察する。

3月

新葉が動き始めたら追肥とマルチを検討する。

プランターは株間20〜30cm、クラウンの高さを最優先

標準的な横長プランターでは株間20〜30cmを取り、実が外へ垂れる向きも考えて並べます。ただし苗の向きより先に、クラウンを埋めない高さと排水を合わせます。

  • 株間20〜30cm
  • クラウンを出す
  • 鉢底排水を確認

作業中のトラブル対策

植えた苗がぐらつきます

根鉢の周囲に隙間があります。クラウンを埋めず、周囲の土だけを寄せて水を通します。

中心葉が黒く腐ります

クラウンの埋没や過湿を確認します。土を除いてクラウンを出し、受け皿の水を捨てます。

冬に葉が赤く小さくなりました

休眠期には起こります。芯葉が生きて株が根付いていれば、無理に肥料で成長させません。

秋に植えられませんでした

凍結期や真冬に無理に定植せず、地域で流通する春苗と品種ラベルの作型を選び直します。

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根拠と安全確認

参考資料

よくある質問

イチゴ苗の植え付け時期はいつですか?

平暖地では10〜11月が基本です。寒冷地と暖地では凍結や残暑を避け、苗ラベルの地域作型を優先します。

イチゴのクラウンは埋めますか?

埋めません。葉の付け根が集まる膨らんだクラウンを土面より上へ出し、根だけを土へ収めます。

購入苗とランナー苗の植え方は違いますか?

植え付けの深さと水やりは同じです。ランナー苗は切り離し後に根付いていること、購入苗は病斑や根詰まりがないことを先に確認します。

植え付け後の追肥はいつですか?

植え付け直後に多肥にせず、冬越し後、春に新葉が動き始めてから品種と肥料の表示に従います。