収穫後
親株を選ぶ
実つきがよく、葉色が濃く、病斑やハダニ被害が少ない株を親株にします。病気が出た株から苗を取ると翌年に持ち越しやすいため避けます。
- ・元気な親株を選ぶ
- ・病気株を使わない
苗作りガイド
収穫後に伸びるランナーを使うと、翌年用のいちご苗を自分で作れます。親株の病気を避け、太郎苗より次郎苗以降を中心に選び、クラウンを埋めずに固定して根を出させます。
作業時期
6月〜8月
使う株
次郎苗以降
固定
Uピンで節を押さえる
注意
クラウンを埋めない
植え付け
9月〜10月
いちごのランナー苗作りは、収穫後の6月から8月に親株から伸びる子株を小鉢へ受けて根を出させる作業です。病気や弱りのある親株は使わず、クラウンを土に埋めないように固定します。根が回ってから親株と切り離し、秋の植え付けまで水切れさせず管理します。
作業ステップ
収穫後
実つきがよく、葉色が濃く、病斑やハダニ被害が少ない株を親株にします。病気が出た株から苗を取ると翌年に持ち越しやすいため避けます。
ランナー発生時
親株に最も近い太郎苗は親株の病気や老化の影響を受けやすいので、家庭では次郎苗や三郎苗を中心に選びます。弱い小苗や多すぎるランナーは整理します。
子株が葉2〜3枚
9cm前後のポットに清潔な培養土を入れ、子株のクラウンが土に埋まらない高さで置きます。ポットは倒れないようトレーに並べます。
ポット受け時
ランナーの節が土に触れるよう、Uピンや曲げた針金で軽く押さえます。株元を強く押し込むと腐りやすいため、固定するのはランナー部分です。
固定後2〜4週間
根が出るまでは小さなポットが乾きやすいです。朝の水やりを基本にし、強い日差しでしおれる場合は半日陰へ移します。
秋植え前
ポット底から根が見える、軽く持っても株が抜けにくい状態になったら親株側のランナーを切ります。切り離し後も秋植えまで水切れさせません。
5月
収穫終盤。来年も残したい親株候補を見ておく。
6月
ランナーが伸び始めたら病気株を除き、子株候補を整理する。
7月
次郎苗以降をポット受けし、乾燥しないよう水やりする。
8月
根の回りを確認。弱い苗や混みすぎたランナーを整理する。
9月
根が十分な苗を切り離し、秋植え用に管理する。
10月
平暖地の植え付け本番。クラウンを埋めずに定植する。
ベランダでは親株の鉢と子株用ポットを同じ高さに並べると固定しやすいです。ポットが軽いと風で倒れるため、トレーに入れ、夏は乾燥と照り返しを避けます。
ランナー苗が根付きません
節が土に触れていない可能性があります。Uピンで軽く固定し、ポットを乾かさないようにします。
子株がしおれます
小さなポットの乾燥や強すぎる日差しが原因です。朝の水やりと半日陰管理を試します。
どの子株を残すか迷います
次郎苗以降で葉色がよく、クラウンが締まった株を優先します。弱い小苗は減らします。
いつ親株から切りますか
ポット底から根が見え、軽く持っても抜けにくくなってから切り離します。
判断ポイント
苗にする子株は、葉色がよく、クラウンが締まり、根がポット内に回ったものを選びます。親株側に近すぎる弱い苗、乾いてしおれた苗、ランナーが絡みすぎた苗は避けます。
失敗回避
ランナー苗作りでは、節が土に触れていない、クラウンを埋める、ポットが乾く、夏の高温でしおれる失敗が多いです。根出し中は毎日ポットの乾きを見ます。
節が土から浮いている
Uピンでランナー節を軽く固定する。
クラウンが土に埋まる
株元を出し、根だけ土に入る高さへ直す。
小鉢の苗がしおれる
朝に水やりし、真夏は半日陰に置く。
親株に病斑やハダニ被害が多い
その親株から苗を取らない。
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収穫後の6月から8月が中心です。根付いた苗は9月から10月の秋植えに使います。
家庭では次郎苗や三郎苗を中心に使うと扱いやすいです。太郎苗は親株に近く、病気の影響を受けやすいことがあります。
埋めません。クラウンが土に埋まると腐りやすいため、株元を出して固定します。
子株の根がポット内に回ってから切ります。根が少ないうちに切るとしおれやすくなります。
避けます。翌年に病気やハダニ被害を持ち越しやすいため、元気な親株を使います。
平暖地で秋に植え、翌春にまとまった収穫を楽しむなら一季成りが基本です。春から秋まで花と実を長く楽しみたい場合は四季成りが候補ですが、真夏の高温期まで同じ量・品質で採れるわけではありません。品種名だけでなく、苗ラベルの作型、地域、病害抵抗性、果実の硬さを合わせて選びます。
購入苗は病斑がなくクラウンが締まり、根鉢に白い根が見える株を選びます。自家製苗は親株から切り離した後も新葉が動き、根鉢が崩れない株だけを使います。10〜11月に日当たりと排水のよい場所へ浅植えし、植え付け直後の乾燥だけは避けます。
ハダニは高温で乾燥した環境で増えやすく、葉裏から吸汁して葉表に細かな白い点を作ります。進行すると点がつながって銅褐色になり、細い糸が見えます。水切れや肥料不足と決めつけず、葉裏の動く点と白紙テストで切り分けます。