収穫後の作業ガイド

収穫した里芋は、洗わず表面を乾かして「傷芋」と「保存芋」を分ける

土を軽く落とし、風通しのよい日陰で表面の湿りを飛ばします。傷や切れがある芋は先に使い、無傷の芋は新聞紙や紙袋で包んで通気する箱へ。冷蔵庫の低温と乾燥を避け、カビ、ぬめり、異臭、汁漏れ、崩れる軟化が出た芋は保存を続けません。

表面を乾かす

洗わず日陰へ

短期室内保存

紙包み・通気箱

低温を避ける

冷蔵庫に入れない

保存を停止

カビ・軟化・異臭

収穫した土付き里芋を乾かし、傷を確認して紙包みと通気する箱へ分ける様子

里芋は低温と乾燥の両方に弱いため、保存日数を先に決めず、「表面が乾いたか」「掘り傷がないか」「室内が冷えすぎず蒸れないか」で方法を選びます。家庭の室温は変わるので、温度計と箱の湿りを見て、傷芋や異常のある芋を早めに分けます。

表面を乾かす:水洗いせず、重ねずに風通しのよい日陰へ広げる
傷芋を先に使う:切り傷、折れ、皮むけは無傷の保存組へ混ぜない
短期室内保存:無傷の芋を紙で包み、通気する箱を冷えすぎない暗所へ
低温を避ける:皮付きの芋を冷蔵庫へ入れて長持ちさせようとしない
保存を停止:カビ、ぬめり、異臭、汁漏れ、押すと崩れる軟化がある
里芋の表面乾燥、傷の選別、紙包み、通気箱と冷凍前処理を順に示した様子

洗わず表面を乾かし、傷を選別してから紙で包み、箱の温度と湿りを確認します。食べ切れない分は皮をむいて冷凍します。

判断ステップ

収穫するか待つかをこの順で見る

1

収穫直後

掘り上げた里芋を水洗いせず、重ねずに広げる

株を分ける時は子芋を折らず、表皮へ深い傷を付けないようにします。保存する芋は水洗いせず、付いた土を手で軽く落とす程度にします。ぬれたまま袋や箱へ詰めず、まず一個ずつ見える状態へ広げます。

  • 保存前は水洗いしない
  • 土を強くこすらない
  • 重ねず傷を見えるようにする
2

保存前

風通しのよい日陰で、表面の湿りだけを飛ばす

直射日光、雨、夜露を避け、ざるや紙の上へ一層に並べます。表面の水気や湿った土が乾いたら次へ進みます。里芋は乾燥にも弱いため、日数を決めて干し続けたり、暖房や強い風を直接当てたりしません。

  • 日陰で一層に並べる
  • 表面の湿りが取れたら終了
  • 強い乾燥を続けない
3

表面乾燥後

切り傷、折れ、皮むけ、柔らかさで保存組を分ける

スコップの切り傷、折れた先端、広い皮むけ、押すとへこむ部分がある芋は、無傷の芋と混ぜません。異臭や腐敗がなければ先に加熱して使います。硬く、傷がなく、表面が乾いた芋だけを紙包みの保存組へ回します。

  • 傷芋は別にして先使い
  • 無傷で硬い芋だけ保存
  • 崩れる軟化は食べない
4

室内保存の準備

無傷の芋を新聞紙や紙袋でゆるく包む

芋を少量ずつ新聞紙または無地の紙袋で包み、乾燥と急な温度変化を和らげます。ぬれた紙は使わず、ビニール袋へ密閉しません。包みへ保存開始日を書き、後から一個ずつ取り出して確認できる量にします。

  • 乾いた紙で包む
  • 密閉袋へ入れない
  • 詰め込みすぎない
  • 開始日を記録する
5

短期室内保存

通気する箱を、冷えすぎず高温多湿にならない暗い室内へ置く

紙包みを段ボール箱などへ入れ、ふたを密閉せず風通しを残します。JAしまねの目安は10〜20℃前後ですが、家庭では一定に保てません。冷蔵庫、冷える玄関や窓際、暖房の近くを避け、温度計で実際の最低・最高温度を確認します。

  • 箱を密閉しない
  • 目安は10〜20℃前後
  • 冷蔵庫と冷える窓際を避ける
  • 温度計で実測する
6

食べ切れない分

室温が合わない時は、皮をむいて冷凍する分を先に決める

室内が冷えすぎる、または高温多湿で安定しない時は、長期保存を期待しません。傷みのない芋を流水で洗い、皮をむいて食べやすく切り、水気を拭いて一回分ずつ冷凍します。生の皮付き芋をそのまま冷蔵・冷凍する方法とは分けます。

  • 異常のない芋だけ下処理
  • 皮をむいて切る
  • 水気を拭く
  • 一回分ずつ冷凍する
7

保存中・使用前

箱底と包み紙を見て、異常があれば保存を停止する

包み紙の湿り、箱底の結露、芽、硬さ、においを定期的に確認します。カビ、ぬめり、酸っぱい・発酵したような異臭、汁漏れ、押すと崩れる軟化、内部まで広がる変色があれば味見しません。周囲の芋もすべて取り出して再点検します。

  • 包み紙と箱底を確認
  • 異常芋をすぐ分ける
  • カビ・ぬめり・異臭は停止
  • 日数だけで安全判断しない

収穫時期の見方

収穫当日

水洗いせず、重ねずに日陰へ広げ、傷芋を分ける。

保存開始

表面が乾いた無傷の芋を紙で包み、通気する箱へ入れる。

保存中

室温、箱底、包み紙、硬さ、においを確認し、異常芋を分ける。

冷え込み前

保存場所の最低温度を測り、冷えすぎるなら皮をむいて冷凍する分を先に処理する。

プランター・袋栽培では、容器の縁と分け傷を重点確認する

容器を倒して株を出す時や親芋から子芋を分ける時は、縁との擦れ、折れ、皮むけを確認します。傷芋を土へ埋め戻して保存しません。地中貯蔵は穴の深さ、排水、凍結、向きや詰め方の管理が必要なため、家庭で簡単に長期保存できる方法としては勧めません。

  • 容器の縁による擦り傷を確認
  • 傷芋は埋め戻さない
  • 家庭の地中貯蔵を長期保証にしない

迷った時の判断

表面の土がまだ湿っています

箱へ入れず、雨と直射日光を避けた風通しのよい日陰へ一層に広げます。表面の湿りが取れたら、乾かし続けず紙包みへ進みます。

10〜20℃前後の場所がありません

長期保存を期待せず、傷みのない芋から早めに使います。食べ切れない分は皮をむいて切り、水気を拭いて一回分ずつ冷凍します。

包み紙が湿っています

すべて取り出してカビ、軟化、汁漏れ、異臭を確認します。箱を乾かし、異常のない芋だけを新しい乾いた紙で包み直します。

掘る時に切り傷を付けました

無傷の保存組へ混ぜません。カビ、ぬめり、異臭、崩れる軟化がなければ、別にして早めに加熱して使います。

皮をむいたら茶色や黒い部分があります

広い変色、異臭、ぬめり、軟化、汁漏れがあれば食べません。原因を断定できない状態を無理に味見しません。

無傷の土付き里芋と掘り傷のある里芋を収穫直後に分ける様子

収穫ガイド

掘り上げ直後に、無傷の保存芋と傷芋を分ける

保存へ回すのは、表面が乾き、硬く、切り傷や折れのない芋だけです。掘り傷や広い皮むけがある芋は別にし、腐敗サインがなければ先に加熱して使います。傷芋を紙包みの箱へ混ぜないことが、保存開始時の最優先判断です。

表面が乾いた無傷の芋だけ保存
切り傷・折れ・広い皮むけは別にする
傷芋は腐敗がなければ先に加熱
異臭や崩れる軟化は食べない

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根拠と安全確認

参考資料

よくある質問

収穫した里芋は洗ってから保存しますか?

皮付きのまま室内保存する分は水洗いしません。土を軽く落とし、風通しのよい日陰で表面の湿りを飛ばしてから紙で包みます。

里芋は冷蔵庫で保存できますか?

皮付きの里芋は低温と乾燥に弱いため、冷蔵庫へ入れて長持ちさせる方法は勧めません。冷えすぎない暗い室内を選び、温度と箱の状態を確認します。

里芋を新聞紙で包むのはなぜですか?

急な乾燥と温度変化を和らげ、箱の中でも一個ずつ点検しやすくするためです。ぬれた紙や密閉袋は使わず、通気を残します。

収穫した里芋は冷凍できますか?

傷みのない芋を洗い、皮をむいて食べやすく切り、水気を拭いて小分けします。皮付きの土付き芋をそのまま冷凍する手順とは分けます。

里芋は何日保存できますか?

収穫時の傷、室温、湿度を家庭で一定にできないため、日数を安全期限として示せません。箱を定期的に確認し、異常があれば日数に関係なく保存を停止します。