2月〜4月
鉢植え向きの接ぎ木苗を選ぶ
ゆずは種から育てると収穫まで長くかかるため、家庭では接ぎ木苗を選びます。鉢植えでは花ゆず、一才ゆず、本ゆずの小さめ苗が扱いやすく、葉色が濃く、接ぎ木部分がしっかりした苗を選びます。
- ・接ぎ木苗を選ぶ
- ・葉色と株元のぐらつきを確認する
果樹の育て方
ゆずは日当たり、鉢の土量、追肥、剪定、冬の寒風対策を整えると、家庭でも長く楽しめる香酸柑橘です。鉢植えでは接ぎ木苗を選び、実をつけすぎないよう摘果し、青ゆずと黄ゆずで収穫時期を分けて判断します。
栽培難易度
中級
植え付け時期
3月〜4月
栽培場所
日当たりのよい鉢植え
収穫目安
青は8月・黄は11月以降
ゆずの植え付け時期は平暖地で3月から4月、寒冷地では遅霜後の4月から5月が目安です。鉢植えでは接ぎ木苗を8号以上の鉢に植え、春から秋は水切れを避け、3月・6月・9月に追肥します。収穫時期は青ゆずが8月から9月、黄ゆずが11月から12月を中心に、色、香り、果皮の張りで見分けます。
栽培ステップ
2月〜4月
ゆずは種から育てると収穫まで長くかかるため、家庭では接ぎ木苗を選びます。鉢植えでは花ゆず、一才ゆず、本ゆずの小さめ苗が扱いやすく、葉色が濃く、接ぎ木部分がしっかりした苗を選びます。
3月〜4月
ゆずの植え付け時期は平暖地で3月から4月です。寒冷地・北海道・東北は遅霜後の4月から5月に遅らせ、暖地・九州・四国南部では3月上旬から始められますが、寒波の日は避けます。8号以上の鉢と柑橘用または果樹用の土を使い、接ぎ木部分を埋めないように植えます。
4月〜10月
鉢植えのゆずは土量が限られるため、春から秋の生育期に水切れすると花や小さな実が落ちやすくなります。表土が乾いたら鉢底から流れるまで水を与え、夏は朝に加えて夕方も乾き具合を確認します。
3月・6月・9月
ゆずは実をつける果樹なので肥料切れに注意します。芽が動き始める3月、実が太る6月、秋に枝葉を充実させる9月に柑橘用肥料を与えます。一度に多く入れると根を傷めるため、表示量を守ります。
6月〜8月
小さな鉢植えや若い木に実を残しすぎると、翌年の花つきや枝の充実が落ちます。形のよい実を少数残し、細い枝、内向きの枝、傷のある実は早めに減らします。葉の量に対して無理のない数に絞ることが大切です。
2月〜3月
ゆずの剪定は強く切りすぎず、枯れ枝、内向き枝、重なった枝を整理する程度から始めます。花芽を減らしすぎないよう、鉢植えでは樹形を小さく保ちながら風通しを確保します。トゲがある品種は手袋を使います。
8月〜12月
青ゆずの収穫時期は8月から9月、黄ゆずの収穫時期は11月から12月が中心です。青ゆずは緑色のまま果皮を軽くこすって香りが強いころ、黄ゆずは全体が鮮やかな黄色で張りがあるころに収穫します。収穫が遅いと香りが落ち、果皮にしわが出ます。
1月
収穫後の鉢を霜と寒風から守る。寒冷地は明るい無加温の室内で管理する。
2月
苗木、鉢、柑橘用土を準備。暖地では剪定や植え付け準備を始める。
3月
平暖地の植え付けと剪定の時期。芽が動き始めたら春の追肥を行う。
4月
植え付け本番。寒冷地は遅霜後に屋外へ出し、強風を避ける。
5月
開花期。水切れとアゲハ幼虫を確認し、鉢が乾きすぎないようにする。
6月
実が残り始めたら摘果を始め、初夏の追肥を行う。
7月
果実肥大期。夏の水切れ、ハダニ、カイガラムシを週1回点検する。
8月
青ゆずの収穫時期。香りが強くなった実から使う。暖地は西日と台風対策を行う。
9月
青ゆず収穫と秋の追肥。枝葉を充実させ、翌年の花芽を作る体力を残す。
10月
果実の色づきを確認。水切れと台風後の枝折れ、落果を点検する。
11月
黄ゆずの収穫開始。果皮が鮮やかな黄色で張りのある実を収穫する。
12月
黄ゆず収穫の中心時期。しわが出る前に収穫し、寒冷地は早めに取り込む。
ゆずは庭植えだと大きくなりますが、鉢植えなら樹高を抑えながら育てられます。最初は8号以上、数年後に10号以上へ植え替えると根詰まりを避けやすくなります。半日以上の日当たりを確保し、強風で鉢が倒れない場所に置きます。寒冷地では鉢を動かせる大きさにして、冬は霜や寒風を避けます。
花は咲くのに実が残らない
若木の体力不足、水切れ、肥料切れが原因になりやすいです。実を残しすぎず、春から秋の水と肥料を安定させます。
葉が黄色くなる
根詰まり、水切れ、肥料切れ、冬の低温を確認します。鉢底から根が出ている場合は植え替えを検討します。
実が小さいまま落ちる
乾燥、急な暑さ、実のつけすぎで落果しやすくなります。夏の水切れを避け、若木は摘果します。
枝に白い粒がつく
カイガラムシの可能性があります。初期にこすり落とし、風通しをよくします。
冬に葉が落ちる
霜、寒風、暗い室内が原因です。鉢を明るく冷えすぎない場所へ移し、水やりは控えめにします。
収穫ガイド
ゆずの収穫時期は、青ゆずなら8月から9月、黄ゆずなら11月から12月が目安です。青ゆずは果皮が濃い緑からやや明るい緑になり、軽くこすったときに香りが強い状態で収穫します。黄ゆずは果実全体が鮮やかな黄色で、果皮に張りがあり、香りが豊かな状態が適期です。小さく硬く香りが弱い実は早く、しわ、落果、香りの低下、果皮のくすみは遅れ気味です。収穫期は週1回、色づきが進む時期は2〜3日に1回確認します。寒冷地では霜で傷む前に早めに収穫し、暖地では樹上で色づきを待てますが、過熟果は残しすぎないようにします。
病虫害・トラブル
ゆずはアゲハ幼虫、カイガラムシ、ハダニ、かいよう病に注意します。アゲハ幼虫は葉を大きく食べ、若い木では数匹でも葉数が減ります。カイガラムシは枝や葉柄に白い粒のようにつき、すす病の原因になります。ハダニは乾燥時に葉裏で増え、かいよう病は雨風や傷から広がりやすい病気です。
葉を食べ、若い木の葉数が急に減る
卵や幼虫を見つけたら早めに取り除きます。新芽の時期は特に確認します。
枝や葉柄に白い粒がつき、葉がべたつく
初期は歯ブラシなどで落とし、混み合う枝を整理して風を通します。
葉が白くかすれ、乾燥時に細かな糸が見える
水切れを避け、葉裏を確認して早期に洗い流します。乾燥が続く場所は注意します。
黄色い輪のある褐色斑点が葉や果実に出る
病斑の強い葉を取り、雨風で傷みやすい台風後に確認します。枝葉を混ませすぎないようにします。
平暖地では3月から4月が目安です。寒冷地・北海道・東北は遅霜後の4月から5月、暖地では3月上旬から始められますが、寒波の日は避けます。
育てられます。8号以上の鉢、水はけのよい柑橘用土、半日以上の日当たりを用意し、数年ごとに植え替えると管理しやすいです。
青ゆずは8月から9月、黄ゆずは11月から12月が目安です。寒冷地では霜で傷む前に早めに収穫します。
青ゆずは緑色で香りが強い状態、黄ゆずは全体が鮮やかな黄色で果皮に張りがある状態です。しわや落果、香りの低下は遅れ気味です。
黄ゆずは12月ごろまでが中心です。暖地では樹上で長めに置けますが、しわや落果が出る前に収穫し、寒冷地では霜の前に取り込みます。
鉢植えの剪定は2月から3月が目安です。枯れ枝、内向き枝、重なった枝を中心に整理し、強く切りすぎて花芽を減らさないようにします。
レモンの鉢植えは、接ぎ木苗を大きめの鉢に植え、春から秋にしっかり日に当てて育てます。寒冷地・北海道・東北では屋外越冬が難しいため、鉢を動かせるサイズにして冬は玄関内や無加温の明るい場所へ移します。平暖地では3月から4月の植え付け、暖地・九州・四国南部では2月下旬から始められますが、夏の水切れと台風の枝折れに注意します。収穫目安は、香り重視の青レモンなら緑から黄緑、完熟なら果実全体が黄色くなった状態です。
梅の鉢植えは、実梅の接ぎ木苗を10号前後の大鉢に植え、花後から実が太る時期に水切れさせず育てます。平暖地では11月から3月に植え付け、2月から3月に開花、5月下旬から6月に青梅、6月中旬から7月上旬に完熟梅を収穫します。寒冷地・北海道・東北では開花と収穫が遅れやすく、遅霜で花が傷む年があります。暖地・九州・四国南部では開花と収穫が早まりやすい一方、雨で実が傷みやすいため、収穫期の見回りを増やします。
ブルーベリーの鉢植えは、酸性に調整されたブルーベリー用土に苗木を植え、春から夏に水を切らさず育てます。平暖地では3月から4月の植え付け、6月から8月の収穫が基本です。寒冷地・北海道・東北では耐寒性のある品種を選び、植え付けを遅霜後にずらすと安定します。暖地・九州・四国南部ではサザンハイブッシュ系やラビットアイ系を選びやすい一方、夏の高温乾燥と水切れで実がしぼみやすいため、半日陰になる時間とマルチを活用します。