11月〜3月
実を取るなら実梅の接ぎ木苗を選ぶ
梅には花を楽しむ花梅と、実を取りやすい実梅があります。梅酒や梅干しに使いたい場合は、南高、豊後、白加賀など実梅として売られる接ぎ木苗を選びます。自家結実しにくい品種もあるため、1本で実りやすいか、受粉樹が必要かを確認します。
- ・実梅の接ぎ木苗を選ぶ
- ・受粉樹の要否を確認する
果樹の育て方
梅は大きめの鉢と日当たりを用意すれば、家庭でも花と実を楽しめる果樹です。植え付けは落葉期の11月から3月、収穫は青梅なら5月下旬から6月、完熟梅なら6月中旬から7月上旬が目安。実の大きさ、香り、黄色み、落果の有無を見て、梅酒・シロップ用と梅干し用で収穫タイミングを分けます。
栽培難易度
中級
植え付け時期
11月〜3月
栽培場所
日当たりのよい大鉢
収穫目安
5月下旬〜7月上旬
梅の鉢植えは、実梅の接ぎ木苗を10号前後の大鉢に植え、花後から実が太る時期に水切れさせず育てます。平暖地では11月から3月に植え付け、2月から3月に開花、5月下旬から6月に青梅、6月中旬から7月上旬に完熟梅を収穫します。寒冷地・北海道・東北では開花と収穫が遅れやすく、遅霜で花が傷む年があります。暖地・九州・四国南部では開花と収穫が早まりやすい一方、雨で実が傷みやすいため、収穫期の見回りを増やします。
栽培ステップ
11月〜3月
梅には花を楽しむ花梅と、実を取りやすい実梅があります。梅酒や梅干しに使いたい場合は、南高、豊後、白加賀など実梅として売られる接ぎ木苗を選びます。自家結実しにくい品種もあるため、1本で実りやすいか、受粉樹が必要かを確認します。
11月〜3月
植え付け時期は落葉期が基本です。平暖地では11月から3月、寒冷地は厳寒期を避けて春先、暖地は秋植えもしやすいです。鉢は10号前後から始め、水はけのよい果樹用培養土を使います。接ぎ木部分を土に埋めないよう浅めに植えます。
2月〜3月
梅は品種によって受粉のしやすさが違います。実つきが悪い場合は、花期が近い別品種を近くに置くと改善しやすいです。鉢植えなら開花期だけ近づけることもできます。寒冷地では遅霜で花が傷む年があるため、鉢を寒風の当たりにくい場所へ移します。
3月〜6月
花後から実が太る時期に鉢を乾かすと、小さな実が落ちやすくなります。表土が乾いたら鉢底から流れるまで水を与えます。特に5月から6月は気温が上がり、鉢植えが急に乾くため、朝の確認を習慣にします。
3月・6月〜7月
芽が動き始める春と、収穫後の回復期に果樹用肥料を控えめに与えます。肥料が多すぎると枝葉ばかり伸びて、鉢植えでは樹形が乱れます。弱っている株や植え付け直後は、根が落ち着くまで無理に肥料を増やしません。
5月下旬〜7月上旬
梅酒やシロップ用の青梅は、実が大きくなり、硬く緑色でつやがあるころに収穫します。梅干し用は、黄色みが出て香りが強くなり、自然落果が始まる手前から完熟果を収穫します。落ちて傷んだ実や褐色斑点が強い実は早めに取り除きます。
4月〜6月
花後から初夏は、伸びすぎた枝や内向きの枝を軽く整理します。実がついている枝を切りすぎると収穫が減るため、鉢植えでは風通しを作る程度にします。込み合った枝を減らすとアブラムシやすす病も確認しやすくなります。
12月〜2月
落葉後は本格的な剪定時期です。鉢植えでは高く伸ばしすぎず、主枝を決めて短めに管理します。枯れ枝、交差枝、内向き枝を切り、翌年に花芽がつく短い枝を残します。切りすぎると翌年の花と実が減るため、毎年少しずつ整えます。
1月
落葉中。冬剪定を行い、鉢を寒風から守る。寒冷地は強い凍結を避ける。
2月
開花期。受粉樹がある場合は近くに置き、遅霜の日は鉢を保護する。
3月
植え付けと春の追肥。花後の小さな実を確認し、水切れを避ける。
4月
実が太り始める。アブラムシを確認し、混み合う枝を軽く整理する。
5月
青梅が大きくなる。梅酒・シロップ用は下旬から硬い実を確認する。
6月
収穫本番。青梅から完熟梅へ用途に合わせて収穫し、雨で傷んだ実を残さない。
7月
完熟梅の残りを収穫。収穫後の追肥を控えめに行い、病葉を整理する。
8月
高温乾燥に注意。鉢植えは朝の水やりを基本にし、強すぎる西日を避ける。
9月
枝葉を充実させる時期。カイガラムシやすす病を見つけたら早めに対処する。
10月
水やりを徐々に控えめにし、落葉後の剪定方針を確認する。
11月
落葉が始まったら植え付けや植え替えの準備。暖地は秋植えも可能。
12月
落葉後に冬剪定開始。鉢植えでは高く伸びた枝を整理し、低めに保つ。
梅は庭木の印象が強い果樹ですが、鉢植えでは樹高を抑えながら育てられます。10号前後の深さと重さのある鉢を使い、日当たりと風通しを確保します。実が太る春に乾かすと落果しやすいため、鉢土の乾き方をよく見ます。枝を伸ばしっぱなしにするとベランダで扱いにくくなるので、花後の軽い整理と冬剪定で低めに保ちます。
花は咲くのに実がつかない
受粉不足、品種相性、遅霜、若木が原因です。花期が近い別品種を近くに置き、寒い日は鉢を保護します。
小さな実が落ちる
水切れ、急な暑さ、株の体力不足が原因になりやすいです。花後から実の肥大期は乾かさないようにします。
枝ばかり伸びる
肥料が多すぎる、剪定が弱い可能性があります。追肥量を控え、冬剪定で低く管理します。
実に黒い斑点が出る
黒星病などが疑われます。雨後に確認し、傷んだ実や病葉を早めに取り除きます。
葉が黒く汚れる
すす病の可能性があります。アブラムシやカイガラムシの発生を確認し、原因を減らします。
収穫ガイド
梅の収穫時期は用途で変わります。梅酒や梅シロップ用の青梅は5月下旬から6月、実が大きく硬く、緑色でつやがある状態が収穫目安です。梅干し用の完熟梅は6月中旬から7月上旬、果皮が黄色くなり、甘い香りが出て、軽く触れると少しやわらかい状態を選びます。自然落果が増える、褐色斑点が広がる、果肉がぶよぶよする状態は遅れ気味です。
病虫害・トラブル
梅はアブラムシ、カイガラムシ、黒星病、すす病に注意します。アブラムシは新芽に群がり、葉を縮れさせます。カイガラムシは枝に白や茶色の粒のようにつき、すす病の原因にもなります。黒星病は葉や実に黒い斑点が出やすく、雨が多い時期に広がります。すす病は葉が黒く汚れ、日当たりと生育を落とします。
新芽に群がり、葉が縮れる
新芽を定期的に見て、初期に洗い流すか取り除きます。
枝に白や茶色の粒がつく
初期はこすり落とし、枝を混ませず風通しを確保します。
葉や実に黒い斑点が出る
病斑の多い葉や傷んだ実を残さず、雨後に確認します。
葉が黒くすすける
原因になりやすいアブラムシやカイガラムシを減らします。
落葉期の11月から3月が目安です。寒冷地では厳寒期を避けて春先、暖地では秋植えもしやすいです。
育てられます。10号前後の大鉢、日当たり、水はけのよい土を用意し、剪定で低く保つと管理しやすいです。
品種によります。自家結実しにくい品種では、花期が近い別品種を近くに置くと実つきが安定しやすいです。
青梅は5月下旬から6月、完熟梅は6月中旬から7月上旬が目安です。地域や品種、年の気温で前後します。
青梅は大きく硬く緑でつやがある状態、完熟梅は黄色く香りが強く少しやわらかい状態です。落果や強い斑点は遅れ気味です。
いちじくの鉢植えは、苗木を大きめの鉢に植え、春から秋に日当たりと水を切らさず育てます。平暖地では3月から4月に植え付け、夏の乾燥期は朝夕の水切れ確認が重要です。寒冷地・北海道・東北では春の植え付けを遅霜後にずらし、冬は鉢を軒下や風の弱い場所へ移します。暖地・九州・四国南部では生育が早い一方、夏の高温乾燥、台風、鳥害で実が傷みやすいため、収穫前の見回りを増やします。
ブルーベリーの鉢植えは、酸性に調整されたブルーベリー用土に苗木を植え、春から夏に水を切らさず育てます。平暖地では3月から4月の植え付け、6月から8月の収穫が基本です。寒冷地・北海道・東北では耐寒性のある品種を選び、植え付けを遅霜後にずらすと安定します。暖地・九州・四国南部ではサザンハイブッシュ系やラビットアイ系を選びやすい一方、夏の高温乾燥と水切れで実がしぼみやすいため、半日陰になる時間とマルチを活用します。
レモンの鉢植えは、接ぎ木苗を大きめの鉢に植え、春から秋にしっかり日に当てて育てます。寒冷地・北海道・東北では屋外越冬が難しいため、鉢を動かせるサイズにして冬は玄関内や無加温の明るい場所へ移します。平暖地では3月から4月の植え付け、暖地・九州・四国南部では2月下旬から始められますが、夏の水切れと台風の枝折れに注意します。収穫目安は、香り重視の青レモンなら緑から黄緑、完熟なら果実全体が黄色くなった状態です。