トラブル診断ガイド

土が湿っているのにしおれるなら根の色と硬さを確認する

水やり前に土を5cmほど掘り、湿っているのに株が戻らなければ根鉢を確認します。白〜薄茶で硬い根は健全、茶黒く柔らかく表皮が抜ける根は根腐れのサインです。

まず触る

土の深さ5cm

根腐れサイン

茶黒く柔らかい根

放置リスク

茎元まで腐敗

すぐやる

停水・排水確認

予防

乾いてから水やり

湿った鉢土から根鉢を抜いて根腐れを確認する家庭菜園の様子

根腐れは「しおれ=水不足」と思って追加の水を与えると悪化します。まず土の中の湿り、受け皿、鉢底穴を見てから根を確認します。初期なら腐った根を除いて排水性のある新しい土へ植え替えることで回復を狙えますが、茎元まで軟化した株は処分が安全です。

土が湿っているのにしおれるか確認
受け皿と鉢底穴の滞水をなくす
白く硬い根と茶黒く柔らかい根を比べる
腐根を除き清潔な土と鉢へ植え替える
湿った土、受け皿、根色を確認し腐根を除いて植え替える5段階の根腐れ診断

葉だけで決めず、土、排水、根の順に確認してから処置します。

診断ステップ

症状を見て原因と対策を切り分ける

1

しおれ発見時

土の中まで湿っているか確かめる

表土だけでなく指や割り箸を5cmほど差し込みます。内部が乾いて軽い鉢なら水切れ、数日湿ったまま重い鉢なら過湿を疑います。

  • 深さ5cmを見る
  • 鉢の重さも比べる
2

水やり前

受け皿と鉢底穴を見る

受け皿の水、鉢カバー内の滞水、土や根で塞がった鉢底穴を確認します。まず水を捨て、風通しのよい明るい日陰へ移します。

  • たまった水を捨てる
  • 鉢底穴を塞がない
3

過湿が続く時

根の色・硬さ・臭いを確認する

鉢を横にして根鉢を崩さず抜きます。健全根は白〜薄茶で弾力があり、腐った根は茶黒く柔らかく、表皮が抜けたり酸っぱい臭いがしたりします。

  • 白く硬い根は残す
  • 茶黒く軟らかい根を判別
4

診断直後

腐った根を清潔な刃で除く

消毒したはさみで柔らかい根を健全部まで切ります。葉量が多すぎる場合は傷んだ下葉だけを除き、健康な葉を一度に取りすぎません。

  • 刃を消毒する
  • 健全部まで切り戻す
5

処置当日

新しい排水性のある土へ植え替える

古い湿った土は再利用せず、洗った排水穴のある鉢と新しい培養土を使います。植え替え直後の大量潅水は避け、土と根がなじむ程度に与えます。

  • 古土を戻さない
  • 排水穴のある鉢を使う
6

1〜2週間

明るい日陰で新芽を待つ

数日は強い直射日光と肥料を避けます。表土が乾いて鉢が軽くなってから水を与え、新芽や葉の張りが戻るか観察します。

  • 回復前は施肥しない
  • 乾きを確認して水やり

発生しやすい時期

梅雨

雨の当たる鉢は受け皿と鉢底穴を週2回確認し、鉢を密着させない。

真夏

しおれだけで即座に水を足さず、土中の湿りと鉢の重さを確認する。

秋雨

気温低下で乾きが遅くなったら、水やり間隔を固定せず土の乾きに合わせる。

低温期は吸水量が落ちるため、受け皿に水を残さない。

プランターの根腐れは鉢底と土量で防ぐ

底穴のない鉢カバーへ直接植えず、排水穴のある内鉢を使います。大きすぎる鉢は未発達の根に対して土が乾きにくいため、株に合うサイズを選びます。

  • 底穴のある鉢
  • 受け皿の水を捨てる
  • 株に合う鉢サイズ
  • 鉢を床から少し浮かす

判断に迷った時

土が湿っているのに葉がしおれます

追加で水を与えず、受け皿、鉢底穴、根の色と硬さを順に確認します。

根が茶色ですが全部切るべきですか?

薄茶で硬い根は残せます。茶黒く柔らかく表皮が抜ける部分だけを清潔な刃で除きます。

植え替え後も葉が戻りません

明るい日陰で1〜2週間、新芽を待ちます。茎元まで軟化した株は回復が難しいため処分します。

鉢底石を入れれば根腐れしませんか?

鉢底石だけでは防げません。底穴、土の排水性、受け皿の排水、乾きを見た水やりを組み合わせます。

健全な白い根、過湿で褐色化した根、腐敗根、排水性のある新しい土の比較

収穫・食用判断

根腐れした株の野菜を収穫する判断

根腐れ自体は根の障害ですが、可食部に軟化、腐敗、異臭、かびがあるものは利用しません。健全な実や葉でも十分に洗い、薬剤を使った場合はラベルの収穫前日数を守ります。

軟化と異臭を確認
腐敗部は食べない
健全部を流水で洗う
薬剤ラベルを守る
乾いた土の水切れ、湿った土の根腐れ、日中の一時的なしおれ、茎元腐敗の比較

症状別の対策

しおれ方から水切れ・根腐れ・一時的なしおれを分ける

葉のしおれだけでは決めず、土の乾湿と根・茎元の状態を組み合わせて判断します。

水切れ

鉢が軽く土が乾いて葉がしおれる

朝に鉢底から流れるまで水を与える。

根腐れ

土が湿ったまま葉がしおれ根が茶黒い

停水して排水と根を確認する。

一時的なしおれ

真昼だけしおれ夕方に戻る

土の乾きを見て急な過水を避ける。

茎元腐敗

地際が黒く軟化して株が倒れる

周囲へ広げないよう株と土を処分する。

よくある質問

根腐れの見分け方は?

土が長く湿っているのにしおれ、根が茶黒く柔らかい、表皮が抜ける、酸っぱい臭いがする状態が主なサインです。

根腐れした野菜は復活しますか?

茎元が硬く健全根が残る初期なら、腐根を除いて新しい土へ植え替えることで回復する可能性があります。

根腐れと水切れの違いは?

水切れは土が乾き鉢が軽く、根腐れは土が湿ったままで鉢が重い点が大きな違いです。

根腐れ予防の水やり頻度は?

日数で固定せず、表土から数cmが乾き鉢が軽くなってから、朝に鉢底から流れるまで与えます。