4月〜6月
実を取りたいなら果実用の苗を選ぶ
家庭では種からより、春に出回る苗から始めると収穫まで近道です。葉が濃く、つるの節が詰まり、根元がぐらつかない苗を選びます。観賞用のトケイソウではなく、果実を取るパッションフルーツ苗として売られているものを選びます。
- ・果実用の苗を選ぶ
- ・節が詰まった元気な苗を選ぶ
果樹の育て方
パッションフルーツは大きめの鉢とネットを用意すれば、ベランダでも花、グリーンカーテン、香りのよい実を楽しめる熱帯果樹です。植え付けは最低気温が安定する5月から6月、開花したら昼前後に人工授粉し、実が紫色に色づいて自然に落ちたものを室内で追熟します。
栽培難易度
中級
植え付け時期
5月〜6月
栽培場所
日当たりのよい大鉢・ネット
収穫目安
8月〜10月
パッションフルーツの鉢植えは、寒さが抜けた5月から6月に苗を植え、ネットや支柱へつるを誘引して育てます。平暖地では初夏に植え付け、夏から秋に開花・結実し、紫色に色づいて自然落果した実を追熟して食べます。寒冷地・北海道・東北では屋外期間が短いため、早めに苗を入手して暖かい場所で育て、冬は室内へ取り込むか一年草扱いにします。暖地・九州・四国南部・沖縄寄りでは生育しやすい一方、真夏の高温乾燥、台風、鉢の水切れで花や実が落ちやすくなります。
栽培ステップ
4月〜6月
家庭では種からより、春に出回る苗から始めると収穫まで近道です。葉が濃く、つるの節が詰まり、根元がぐらつかない苗を選びます。観賞用のトケイソウではなく、果実を取るパッションフルーツ苗として売られているものを選びます。
5月〜6月
植え付け時期は最低気温が安定してからです。平暖地では5月から6月、寒冷地は遅霜後の6月、暖地は5月上旬から始められます。鉢は10号前後以上を目安にし、水はけのよい培養土へ浅めに植えます。植え付け直後は強風に当てず、根が動くまで乾かしすぎないようにします。
5月〜6月
パッションフルーツはつるがよく伸びるため、植え付けと同時にネット、支柱、フェンスなどの誘引先を用意します。グリーンカーテンにする場合も、鉢の転倒と台風時の揺れを防げるように固定します。後からネットを足すとつるを傷めやすいので、最初に形を決めます。
6月〜8月
つるが伸びたら、ネットへ広げるように誘引します。主枝を上へ伸ばすだけだと葉が偏り、花が見つけにくくなります。込み合うつる、弱いつる、枯れた葉を整理し、花が咲く場所へ日が入るようにします。ひもは食い込まないようゆるく結びます。
6月〜9月
花は開いた当日が授粉のチャンスです。昼前後に花粉が出ている花を確認し、指先や綿棒でおしべの花粉をめしべにつけます。雨の日や気温が低すぎる日は実つきが落ちやすく、真夏の極端な高温でも花が落ちることがあります。
6月〜9月
つるが伸び、花と実をつける時期は水をよく使います。表土が乾いたら鉢底から流れるまで水やりし、真夏は朝を基本に乾き方を確認します。肥料切れすると花数が減りますが、多肥にすると葉ばかり茂るため、実つき用の肥料を少量ずつ与えます。
8月〜10月
実は緑から紫色に色づき、熟すと自然に落ちます。落ちた実を拾い、室温で数日から1週間ほど追熟します。皮にしわが寄り、甘い香りが強くなったら食べごろです。緑のまま無理に取ると酸味が強く、落果後に放置しすぎると傷みやすくなります。
10月〜3月
パッションフルーツは寒さに弱いため、冬越しする場合は霜が降りる前に鉢を室内や無加温の明るい場所へ移します。長いつるを切り戻し、水やりを控えめにして休ませます。寒冷地では冬越しの難度が上がるため、一年草として毎年苗を買う方法も現実的です。
1月
冬越し中。明るい室内で乾かし気味に管理し、寒風と凍結を避ける。
2月
休眠気味に管理。枯れ込んだつるを確認し、春に使う鉢とネットを準備する。
3月
苗の入荷を確認。屋外植え付けはまだ急がず、寒い日は室内で管理する。
4月
苗選びの時期。寒冷地はまだ保温し、暖地は日中だけ屋外に慣らし始める。
5月
平暖地の植え付け開始。大鉢とネットを用意し、植え付け後は強風を避ける。
6月
植え付け本番。つるを誘引し、開花した花は昼前後に人工授粉する。
7月
生育旺盛。水切れを防ぎ、花と小さな実を確認する。高温日は乾燥に注意。
8月
早い実が色づく。落果した実を拾い、室内で追熟する。台風前はネットを固定する。
9月
収穫本番。自然落果と香りを見て追熟し、ハダニや葉の黄変を確認する。
10月
残りの収穫と冬越し準備。寒くなる前につるを整理し、鉢を取り込みやすくする。
11月
霜の前に室内へ移動。長いつるを切り戻し、水やりを控えめにする。
12月
室内で冬越し。暖房の風を直接当てず、土が乾いてから控えめに水やりする。
パッションフルーツは根とつるの勢いが強いため、鉢、ネット、設置場所をセットで考えます。10号前後以上の鉢を使い、日当たりと風通しを確保しながら、台風や強風で倒れないよう固定します。ベランダのグリーンカーテンでは葉を茂らせすぎると花が見つけにくくなるため、通路側から人工授粉できる位置につるを誘引します。夏の水切れは落花と落果につながるので、鉢土の乾き方を毎日確認します。
花は咲くのに実がつかない
授粉不足、低温、極端な高温、雨で花粉が湿ったことが原因です。開花した日の昼前後に人工授粉します。
つるばかり伸びて花が少ない
肥料が多すぎる、日当たり不足、つるが混みすぎている可能性があります。追肥を控え、日が入るよう誘引します。
小さな実が落ちる
水切れ、強風、高温、株の体力不足が原因になりやすいです。夏は鉢を乾かさず、若い株は実を残しすぎないようにします。
収穫した実が酸っぱい
早取りまたは追熟不足です。自然落果を待ち、室温でしわと香りが出るまで追熟します。
冬に葉が落ちる
寒さや日照不足で休眠気味になっています。霜を避け、明るい室内で水を控えめにして春を待ちます。
収穫ガイド
パッションフルーツの収穫時期は平暖地で8月から10月が目安です。収穫目安は、緑の実が紫色または品種本来の色に変わり、熟して自然に落果することです。落果した実をすぐ拾い、室温で数日から1週間ほど追熟します。皮にしわが寄り、甘い香りが強くなったころが食べごろです。緑のまま収穫した実は酸味が強く、落果後に湿った土の上へ長く置くと傷みやすくなります。
病虫害・トラブル
パッションフルーツはハダニ、アブラムシ、炭疽病、根腐れに注意します。ハダニは乾燥した葉裏で増え、葉を白くかすれさせます。アブラムシは新芽やつぼみに集まり、花つきと生育を弱らせます。炭疽病は葉や実に丸い褐色斑点が出やすく、雨後や風通しの悪い場所で広がります。根腐れは過湿で葉が黄変し、株全体がしおれるトラブルです。
葉裏に増え、葉が白くかすれる
葉裏を確認し、初期は水で洗い流して乾燥を避けます。
新芽やつぼみに群がる
開花前から見回り、増える前に洗い流すか取り除きます。
葉や実に丸い褐色斑点が出る
病葉や傷んだ実を残さず、枝葉を混ませないようにします。
過湿で葉が黄変し株がしおれる
水はけを確保し、受け皿の水をためたままにしません。
平暖地では5月から6月が目安です。寒冷地は遅霜後の6月、暖地は5月上旬から始められます。最低気温が低い時期に屋外へ出すと生育が止まりやすいです。
育てられます。10号前後以上の鉢、日当たり、ネットや支柱を用意し、夏の水切れと強風による転倒を防ぐと管理しやすいです。
家庭栽培では人工授粉したほうが実つきが安定します。花が開いた当日の昼前後に、指先や綿棒でおしべの花粉をめしべにつけます。
平暖地では8月から10月が目安です。寒冷地は収穫期間が短く、暖地では早く始まることがあります。自然落果した実を拾って追熟します。
実が紫色または品種本来の色に変わり、自然に落ちた状態が目安です。拾った実を室温で追熟し、皮にしわが寄って甘い香りが強くなったら食べごろです。
暖かく明るい室内へ霜の前に取り込めば冬越しできます。寒冷地では難度が高いため、一年草として毎年苗を買う方法も現実的です。
レモンの鉢植えは、接ぎ木苗を大きめの鉢に植え、春から秋にしっかり日に当てて育てます。寒冷地・北海道・東北では屋外越冬が難しいため、鉢を動かせるサイズにして冬は玄関内や無加温の明るい場所へ移します。平暖地では3月から4月の植え付け、暖地・九州・四国南部では2月下旬から始められますが、夏の水切れと台風の枝折れに注意します。収穫目安は、香り重視の青レモンなら緑から黄緑、完熟なら果実全体が黄色くなった状態です。
いちじくの鉢植えは、苗木を大きめの鉢に植え、春から秋に日当たりと水を切らさず育てます。平暖地では3月から4月に植え付け、夏の乾燥期は朝夕の水切れ確認が重要です。寒冷地・北海道・東北では春の植え付けを遅霜後にずらし、冬は鉢を軒下や風の弱い場所へ移します。暖地・九州・四国南部では生育が早い一方、夏の高温乾燥、台風、鳥害で実が傷みやすいため、収穫前の見回りを増やします。
ぶどうの鉢植えは、苗木を10号以上の大鉢に植え、支柱や簡易棚へ誘引して育てます。平暖地では3月から4月に植え付け、6月から7月に摘粒と袋かけ、8月から9月に収穫します。寒冷地・北海道・東北では植え付けを遅霜後へずらし、短い夏で成熟しやすい品種を選びます。暖地・九州・四国南部では生育が早い一方、梅雨の病気、夏の高温、台風で房が傷みやすいため、風通しと雨よけを優先します。